病院概要と研修について

 臨床研修は学生実習とは異なり、まさにon the job training(OJT) 毎日が自らを鍛える場です。しかし、ただ数多くの経験を積むというだけでは、なかなか医療のプロには近づけません。医学教育的な考え方からすれば、目標を立て、方略を練り、行動そして評価を受ける、このようなプロセスを繰り返しながら、問題の設定力や解決力が備わっていくのでしょう。また、とかく専門的な知識・技術の習得に目が奪われがちですが、医師としてのプロフェッショナリズムを考える上で重要な人間性、利他主義といった資質の涵養も必然であり、医系総合大学としての昭和大学が掲げるコンピテンシーがそこにはあります。患者さんの視点に立った安全、安心な医療をいかに提供できるかが問われる訳です。
 これに近づくために当院がどのような研修を実施しているか、このページで少しでも皆さんに伝わればと思います。

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研修管理委員長からのあいさつ


研修医、指導医の先生方と(右後方)
(外科手技スキルアップセミナー開催時)

 皆さん、こんにちは。臨床管理委員長の成島と申します。北部病院では内科医師としてのキャリア以外に、医学教育(医療教育支援室長)や医療安全の仕事に従事し、現在副院長職に就いております。医療教育支援室では、主に大学卒前・卒後教育をターゲットに、学生実習や卒後臨床研修に関わっておりますが、北部病院ではこれまで臨床研修医たち、病院長そして副院長とで定期的に面談を行ってきました。病院幹部との面談ですので、彼らが心の内をすべて吐露することは難しいのかもしれませんが、それでも今時の若者の考え方を知り、また臨床研修医1年次として入職した4月と比べると、多くの研修医達が毎月毎月少しずつでも成長していく様子が見てとれ、とても頼もしく感じている次第です。

 面談といえば、先日お亡くなりになった劇団四季代表の浅利慶太さんがこんなことを言っておりました。「劇団四季では年に数回、オーディションを行っています。半世紀近い審査員の経験から、受験生が会場のドアを開け、我々の前で「受験番号○○番です」と言うまででほとんどの事がわかります。歩く姿を見るだけで、筋肉や関節の動き、身体のバランスからダンスの経験と資質が判断できます。そして声を聴けば声質や響きがわかる。今は歌えていなくても、レッスンを重ねればのびる素材なのかどうかは一声聴けばわかります。ほんの数十秒もあれば、受験生の資質は見えてしまうものなのです。

 ただし、短時間のオーディションでは絶対にわからないことがある。それはその人の持つ「根性」と「祈り」です。厳しい稽古に耐えられるだけの精神力を持っているか。舞台人として生きぬく強い意志や祈りを持っているのか。こればかりは、実際に稽古を通してしかわかりません。だから四季では、千人を超える応募者の中から、少し多めに五十名ほどの研究生を合格させるのです。厳しい関門を越え、俳優として生き続けるためには、生まれ育った才能だけでは無理です。舞台に立ちたいという「根性」と「祈り」があれば、才能はそれを追いかけるように育ってくる。昔から演劇界では、名優は不器用な俳優から出る、と言われています。「ウサギとカメ」の話ではありませんが、目立たなくても努力を厭わない俳優の方が大成するのです。また俳優の「才能」「資質」は多面的なものです。スタイルが抜群で、輝くような美人もいる。それも一つの資質でしょう。また容姿はそれほどではなくても舞台を独り占めするような存在感を持つバイプレーヤーや、観客に本気で憎まれるほどの演技力がある悪役もいる。舞台は様々な才能が光り輝いてこそ、観客に感動を与えられるのです。

 人生もまた同じです。人は誰でも、個性と才能を持っている。それを開花させるかどうかは、自分自身の心の中にある「祈り」です。何者かになりたいという意思。何事かを成し遂げたいという祈り。それこそが人生で最も大切であることを、若い人や子どもたちに伝えたいと思います。」と・・・。

 珠玉名言が散りばめられたお話でしたので、少々引用が長くなってしまいました。ここに「ウサギとカメ」の話も出てきました。誰もが知っている昔話ですが、確かにカメは最後のゴールを目指してひたむきに歩き続けます。一方、ウサギが見ていたのは最後のゴールではなく、目の前のカメだったんですね。臨機応変さの良し悪しも紙一重で、最後の結果は言わずもがなです。

 今年も蒸し暑い夏から秋の気配が感じ取れる陽気となりました。人を育てることはむずかしい。太陽だけでは干からび、雨ばかりでは根が腐る、照って降って、その塩梅と上手下手が人づくりを左右するのでしょう。仕事は人に風格を与えます。「いい仕事をしている」者には、人を引き付ける魅力がありますよね。北部病院のすべてのスタッフに交じって、君たち明日の研修医達が一日一日、枝葉を伸ばしていく姿を見ることを楽しみにしております。

平成30年10月吉日

昭和大学横浜市北部病院
研修管理委員長

成島 道昭

昭和大学横浜市北部病院臨床研修(初期研修)

昭和大学横浜市北部病院臨床研修プログラムについて【PDF:522KB】

「平成31年度採用者向け」を記載しています。平成32年度以降については今後適宜改訂していく予定です。

診療科一覧について

http://www.showa-u.ac.jp/SUHY/department/list/index.html

説明会日程について

平成31年度採用者向け説明会は終了しました。

昭和大学医学部卒後臨床研修センター

 昭和大学では、臨床研修の基本理念である「幅広い基本的臨床能力(知識・技術・態度・情報収集力・総合判断能力)を身につけ、医師としての人格を涵養すること」に従い、医学部附属の7病院が協力して研修を実施します。

 研修科目は厚生労働省から定められている必修科目(内科6か月、救急部門3か月、地域医療1か月)、選択必修科目(外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科の中から2科目選択)、主に2年目より、複数の選択科を研修することにより、研修医が積極的に研修に取り組めるようにしました。

 選択必修科目で不充分だと思われる研修の充実を図るために、2年次選択科目を長期間設定することで、厚生労働省の要求する到達目標達成に必要な研修を補うことを可能にしました。

 また、到達目標を達成できると判断した研修医は専門医・総合医を目指すための研修科を選択することも可能にしています。

 なお、1年次は原則採用病院にて必修科、選択必修科の研修を行い、2年次には希望により複数の研修協力病院で研修を行うことができます。(受入可能診療科に限り、特定の科に希望が集中した場合、希望病院・研修科で研修できない場合があります。)

昭和大学医学部卒後臨床研修センター
電話   03-3784-8299
E-mail  m-kenshui@ofc.showa-u.ac.jp
昭和大学臨床研修ページ  http://www10.showa-u.ac.jp/~kenshui/index.htm