昭和大学医学部神経内科ホームページ

kyouju 医療と医学をめぐり、診療、教育、そして学問の様々な面において迷走する社会の中で、私たち昭和大学病院神経内科メンバーは常に、神経学はいかにあるべきか、何をなすべきかと問い続けていかなければなりません。ホームページ改訂にあたって、私は今一度この根本命題を考える機会を持ちました。神経学の幅広い裾野を見渡しながら、この文章で私たちの神経内科が登るべき神経学の頂を具体的に見据えようと考えました。
神経学は、学問的にはパーキンソン病など神経変性疾患の分子生物学から高次機能の認知神経科学までを含む広い範囲をカバーし、臨床診療に関しては、頭痛、てんかん、しびれ、物忘れの診断・治療から、未来の医療に欠かせない再生医療、そして脳神経外科や救急、リハビリテーションとのチーム医療までやはり広範な領域を守備範囲としています。昭和大学病院神経内科は18年前に故杉田幸二郎先生を中心に設立されました。私がメンバーに加わったのは12年前の冬でした。5、6年前まではメンバーが少なく、あまりに広い裾野のほんの一部しかカバーできず、杉田先生と一緒に頭を抱えることも多かったのです。しかし、この数年状況が少しずつ変化してきました。
何より若いメンバーが急激に増加し、アクティブに活動するようになったことが基底となりました。例えば今まで出来なかった、スタッフの国内や国外の留学も可能になりました。彼らの、留学先からのメールはいつも希望に満ち、帰ったら頑張りたいという意欲にあふれたものでした。定例の症例検討会や回診のレベルも少しずつ向上し、少し上の先輩が熱心に新人を指導するようになりました。また、若いヒトが独自の考えで新規の治療法を考えるのを回診で知り、「なるほど」と感心することも多くなりました。学会や研究会でそれを発表するときの彼らの表情は、うらやましいほど輝いていました。

  「高次脳機能障害」と「神経救急」、これが昭和大学病院神経内科の2本の柱です。まずこの2本について、東病院と本院の両方で臨床診療と臨床研究を行うというのが私たちの立場です。そして、意欲を持った若い人にエールを送りながら、だんだんと守備範囲を広げていくのが私の役目であると考えています。

昭和大学医学部内科学講座 神経内科学部門