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昭和大学医学部外科学講座 小児外科学部門

腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術
Laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure:LPEC


腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術について


小児鼠径ヘルニアは腹膜のでっぱりが原因となり、手術でそれを縛ります。手術は従来から行われている鼠径法と腹腔鏡下手術(腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術:LPEC)のふたつがあります。
当科で2011年8月より腹腔鏡下手術を開始し、再発なく良好な結果を得ています。また、細径器具を使用するために傷跡が小さく、術後の痛みも少ないために、患児のお子様ならびに親御さんから好評をいただいております。


治療の流れについて

お臍のくぼみに穴をあけ、3mmの腹腔鏡(カメラ)を入れて、ヘルニア門(でっぱりの出口)を観察します。その際、二酸化炭素を注入してお腹を膨らませますが、二酸化炭素は吸収されます。その後、右側腹部に2mmの穴をあけて紺子という棒の様なものを挿入します。さらに鼠径部に特殊な針を刺して、ヘルニア門(でっぱりの出口)に糸をかけて縛ります。その際、術前に膨らんでいない方も腹腔鏡で確認し、でっぱりがあったら縛ります。


FAQ よくあるお問い合わせ

腹腔鏡下手術の利点

傷が小さい
当科で使用している器具は2-3mmと極めて細径です。3mmの穴はお臍の奥に隠れ、右側腹部の傷も2mmと小さいので傷跡が目立ちにくくなります。また、傷が小さいので術後の痛みも少なくなります。

反対側の観察・処置
症状がなくても、反対側にヘルニアが存在することもあり、その観察と同時手術が可能です。

腹腔鏡下手術の欠点

お腹の中を観察する際には二酸化炭素でお腹を膨らませます。その際に不整脈、ショック、高炭酸ガス血症などの発生が報告されています(現在の所、当院でそのような経験はありません)。また、カメラで観察しながらの操作は手技習得にある程度の経験を要します。当科では腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の十分な経験を有する担当医が手術を担当します。


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