昭和大学外科学講座小児外科部門

昭和大学小児外科

Department of Pediatric Surgery 
Showa University Hospital

診療内容 治療方針

SERVICE

診療科のご案内

日本小児外科学会の指導医2名、専門医4名が対応いたします。

昭和大学小児外科ではお子さんの器質的疾患に対して手術を中心とした治療を行います.保存的療法で改善できる疾患では保存的療法を考慮します。緊急疾患に関しては24時間受付ますので随時ご連絡ください。

小児外科疾患概要

 

1|小児消化器疾患 

小児の消化器疾患では腹痛・吐血・下血などの症状を主訴とすることが多いですがお子さんでは急速に進行する場合があるため注意が必要です。手術は傷が目立たないよう臍アプローチ法や腹腔鏡下手術を行っています。
 
疾患:先天性食道閉鎖症、先天性十二指腸閉鎖症、先天性腸閉鎖症、ヒルシュスプルング病、
ヒルシュスプルング病類縁疾患、直腸肛門奇形、急性虫垂炎、乳児痔瘻、肛門周囲膿瘍、肛門ポリープ、卵黄腸管遺残、肛門管重複症
 
 
2|小児呼吸器疾患
小児の呼吸器疾患・胸壁腫瘍・リンパ漏により胸水などの治療には胸腔鏡を用いたNavigation手術を行います。
現在では肺分画症や嚢胞性肺疾患が出生前診断されることも多くなり、産科・新生児科と協力して出生前から治療の準備をすることで安全かつ低侵襲に治療が行えるようになりました。お急ぎでない場合には水曜日午後か木曜午前の渡井の外来においでください。
 
疾患:嚢胞性肺疾患・縦郭奇形腫・縦郭腫瘍・胸壁腫瘍・肺膿瘍・難治性乳び胸
 
 

 
3|小児泌尿器疾患
小児の腎臓から尿管・膀胱・尿道の疾患を主に扱います。
急性陰嚢症では緊急の手術が必要となりますので、早急に受診することをお勧めします。

膀胱尿管逆流症・水腎症の手術から包茎の外相治療まで幅広く行います。
中山講師の外来をご予約ください。

 

 
 
4|血管腫・リンパ管腫・体表の腫瘤
治療には内服や局所注入・外科的療法がありますが、可及的保存的療法を目指します。
2年前から血管腫の治療薬としてβブロッカーであるヘマンジオールシロップが本邦でも発売されました。内服での治療が可能ですが導入初期には低血糖などの副作用に気を付ける必要があるため1週間入院期間を設けて最小の内服量で効果のある量を決定いたします。血管腫の内服治療に関するご説明は水曜日午後か木曜日午前の外来をご予約ください。
 

 
 
5|外傷・異物誤飲
交通事故でお腹を強くぶつけたり、背中をぶつけておしっこに血が混じる場合など診断・治療を行います。体表の腫瘤に関しては形成外科と連携して治療を行います。ボタン電池や磁石などを間違って飲んでしまった場合には早く取り出さないと腸にやけどを負いひどい場合には穴があいてしまうこともあります。
 
適応疾患:交通外傷・転落外傷・刺し傷・ボタン電池誤飲・消化管異物など
 

 
 
6|成人の受診について
小児期に外科手術を受けられて症状が残る場合や、成人になってから先天性の疾患が判明した場合には小児外科にて治療いたしますので成人方でも受診可能です。特にヒルシュスプルング病の類縁疾患などの診断には特殊な機器が必要で小児外科の専門施設で診断する必要があります。トランジション症例、移行期医療、成人症例のご紹介、セカンドオピニオンは水曜日午後もしくは木曜日午前の外来をご予約ください。
 
例:ヒルシュスプルング病類縁疾患、小児期に鎖肛の手術をして排便がすっきりしない、成人になり判明した腸回転異常症、肛門管重複症成人例など
 
 

主な小児外科疾患と対応

 定期手術は月曜日・水曜日・金曜日となります。2週間前には予定手術枠が締め切られます。

鼠経ヘルニア

いわゆる脱腸です

陥頓に注意して自然治癒が得られない場合には手術を施行します。陥頓がない場合には自然治癒する場合もあることから生後8か月程度まで経過観察後に改善がなければ手術を行います。当院では鼠経ヘルニアに対しては腹腔鏡と鼠径法の2つの術式を採用しています。年齢や合併疾患に合わせて術式を決定します。



 
 

停留精巣

精巣(睾丸)が陰嚢内にみつからない場合に疑います

精巣が下降していない場合には造性能・発がんの2つの点から手術が必要となります。以前は2歳までに手術を行うのが目安でしたが最近ではより早期の手術が将来的な妊孕性を高めることが判明しています。日本のガイドラインでは2歳までの手術を推奨していますが海外のガイドラインではより早期の手術が推奨されており当院では1歳前後での手術をお勧めしています。


 
 

臍ヘルニア

でべその治療に関して

臍ヘルニアの治療は生後6か月までは当院では圧迫療法を行っています。おへその皮を伸ばさないためにスポンジをお臍に圧着して外来で治療します。乳児期・後半以降では圧迫療法では効果がないため2.3歳でおへその形が気になる際には手術も考慮します。圧迫療法は適切に行わなければ腸管陥頓やかえってヘルニア門の閉鎖を遅らせてしまう可能性があるため一度外来受診をお勧めします。


 
 

肛門周囲膿瘍

乳児期に肛門周囲に膿を形成し赤くなり腫脹します

肛門陰窩の感染が原因でおしりの穴の周囲が腫れたり膿が出たりします。膿の溜まりが大きい場合には切開が必要となりますが、膿を出しやすくする漢方薬や予防効果のある漢方薬を使用します。抗生剤は内服・外用ともに再発や増悪の原因となるため使用しないようにしてください。


 
 

急性虫垂炎

小中学生の急性腹症で多い疾患です

一部の虫垂炎では保存的療法が可能ですが急速に進行する虫垂炎もあるため疑われる場合には受診をお勧めします。当院では急性虫垂炎に対しては全例腹腔鏡を用いた虫垂切除を施行しています。通常は12㎜、5mm、5mmの創で手術を行いますが、状態によっては単孔式や開腹手術も行います。


 
 

便秘症

便秘の中にも器質的な原因が隠れていることがあります

便秘の中にもヒルシュスプルング病や肛門の病気が原因のことがありますので原因を調べて、習慣性便秘の場合には薬物療法や排便習慣指導などを行います。2歳以降の便秘ではポリエチレングリコール製剤であるモビコールを中心に薬物療法を行っています。便秘が原因で便に血が混じる場合もあります。


 
 

肛門管重複症

生まれつきおしりの孔が2つあります

生まれつき、便がでるお尻の穴の後ろに同じような穴かもう一つある場合には将来的に手術になる場合があります。放置すると炎症を起こしたり便秘の原因になることもあります。受診は急ぎませんが専門的な治療が必要になることがあるため小児外科の受診を一度お勧めします。


 
 


新生児手術

産科・新生児科・小児循環器グループで協力して治療を行います

出生前診断された肺・消化管・腎臓などの病気に関しては出世前から産科・新生児科・小児循環器のグループと治療時期・分娩時期などを含めて検討し小児外科が治療に参加する場合には、出生前に小児外科医からお話をしています。


 
 


急性陰嚢症

年長児でおちんちんの袋の部分を痛がる場合には受診が必要です

急性陰嚢症には精巣捻転つまり睾丸の玉がねじれてしまう場合と炎症による場合がありますが捻じれた場合には早急に手術が必要となります。受診が遅れると精巣が腐ってしまい摘出しなければならない場合もあるため緊急の受診が必要です。


 
 

ヒルシュスプルング病

赤ちゃんの時期からお腹が張ったり便が出にくい病気です

この疾患の診断には注腸造影・直腸肛門反射試験・粘膜生検など特殊な検査が必要となるため小児外科へご紹介ください。腹腔鏡も併用してほとんど傷が残らない手術が可能です。術後の良好な排便機能を獲得するには病理診断が重要で小児外科専門施設での手術が必要です。


 
 


直腸肛門奇形

お尻の穴がない場合や位置が前にある場合

直腸肛門奇形(鎖肛)にはいろいろな種類がありお尻の孔があり排便があっても狭い場合や位置が前にある場合や生まれたときにおしりの孔がふさがってる場合には手術が必要になります。的確な診断が重要であるため小児外科での治療が必要です。


 
 


呼吸器外科手術

小児の肺嚢胞性疾患や胸腔内腫瘍への手術

当院では小児の肺分画症・嚢胞性肺疾患・胸壁腫瘍などに対して胸腔鏡手術を積極的に行っています。その他難治性乳び胸などの場合には蛍光抗体法を用いたナビゲーション手術を導入し漏出部位を確認しています。



 
 

昭和大学病院小児外科 診察時間のご案内


 
午前 医局員  田山 佐藤 渡井   第1:佐藤・土岐彰(再)
第2:田山
午後     渡井 大澤 中山 第3:大澤・中山(再) 午後:渡井
第4:中山
第5:大澤

・2021年4月より第3土曜日午後枠(渡井)が新設されました。
・英語での受診を希望される方は佐藤准教授外来を御受診ください。
 (水曜日午前外来・第1週土曜日)
 
 
2021年10月より24MHz/33MHzの超音波の機械が小児外科外来に導入されました。現時点では本邦で最も高精細の画像診断が可能です。
 
・昭和大学病院は特定機能病院ですので原則紹介予約制となります。紹介状をかかりつけ医療機関にご依頼ください。紹介状をお持ちでない場合には選定療養費の支払いが必要となります。
 
・緊急手術等にて外来予定は代診・休診となることがございますので確認ください。
 
・時間外での緊急対応は救急外来にお問い合わせください。
 

休診日 日曜日・祝祭日・創立記念日(11/15)
2022年創立記念日 火曜日

 

 近隣の医療機関の先生は
医療連携室へご連絡ください。
tel 03-3784-8419