研究に取り組みたい方

 

学位を取るばかりが研究ではありません。医師は一生涯研究者であり、その成果により患者さんが助かるのです。もしあなたがライフワークと信じる課題に巡り合ったら、当講座で取り組んでみませんか。

 


 私は日常の診療の合間に、自分の興味ある研究に取り組んでいます。それは、私の趣味である音楽を患者さんの治療に役立てる「音楽療法」です。


 音楽を嫌いな人はいないのではないでしょうか?人前で歌うことや演奏するのが苦手な人は多いでしょう。でも個人で楽しむ音楽は必ず人を癒し、パワーを与えてくれるはず。こんな音楽を治療に利用しない手はありません!実際、わが国にも音楽療法士が増えつつあり、活躍の場も広がってきています。


 具体的には、楽器演奏によって神経麻痺の回復を促進させる方法を研究しています。この考えは決して新しいものではなく、音楽療法の理論書にもしっかり載っています。しかし、我が国では全く普及していません。きっと、普及を妨げるいろいろな問題があるからでしょうが、何ともったいないこと!って思うのです。問題を一つ一つ整理して、音楽演奏のもつエッセンスを抜き出し、患者さんの回復に役立てたい、それが私のモチベーションです。


 研究は一人で行っているわけではありません。現在、私の考えに賛同してくださり、より良い方法を一緒に模索してくださる患者さんがいらっしゃいます。患者さん自身も、他の患者さんの麻痺改善に役立ちたいと、いろんなアイディアをくださいます。そんな患者さんとの触れ合いの中で研究が進んでいます。

 

 まだ十分な成果が出ているわけではありません、しかし形が少し見えてきているという実感はあります。音楽を媒体に訓練していると、脳は活性化して可塑性が高まるはず。そして獲得した機能は人の「くらし」を快適にして、音楽が「くらし」を豊かにする。そんな成果を期待してワクワクしながら研究に取り組んでいます。