転向医師の受入れ

 

 医療の原点を求めて。転向してきた先輩Drの体験談を聞いてください。
 きっとリハビリテーション分野にあなたが求めている医療がまっています。

 


 

リハビリ科に転向して -心臓血管外科医から-

 10年間心臓血管外科で超急性期医療に携わっていたが、全く正反対ともいえるリハビリテーション科に転向して1年少々経った。

  なぜ転科したの?を書いてみたい。

 

 一般には心臓死が人の死であり、命の最後の砦とも言える心臓血管外科には興味があり、憧れていた科であった。医師にしか人の心臓を切ることを許されない、医師にしかできない仕事としてやりがいを感じていた。最初の8年間は某大学病院で心臓血管外科医としてやってきて患者管理や侵襲的な手技、小手術などはできた。しかし、医局には開心術の術者になるチャンスは無かった。どうしても若いうちに術者になりたくて、8年目で大学病院を辞めて、手術数の多い民間病院へ移籍した。そこで開心術も術者として行うようになり、心臓血管外科専門医にもなった。緊急手術はもう上級医なしで後輩と行い、徐々に予定手術も上級医が入らずに任されるようになった。

 確かに普通なら、これからさらにバリバリ手術するぞ!という時期かも知れない。しかし、どうしてもリハビリ科へ転向したくなった。

 だからなんで?

 

 大きな理由は2つある。一つめは、もともと目指していた医師像が、病気だけを診るのではなく病人を診る医師であったこと。全人的に人を診る医師になりたかった。

 前の大学にいるときは症例も少なく、まだ、患者さんと話す時間的余裕があった。しかし、民間病院に来てからは、どんどん症例が増え、どんどん手術はうまくなり、外科医としてはうれしい状況であったが、日々手術に追われ、患者の超急性期しか診ない医者になった。患者と家族の人生にハンデになる術後合併症(脳梗塞など)が起きると気持ちが苦しかったが、家族に包み隠さずムンテラすると、意外と理解され、納得されていた。手術を受ける前に本人と家族はよほどの覚悟をして臨んでおり、これくらいの覚悟はしていました、という表情だった。こんなとき、患者、家族に救われた気がした。同時に、患者さんのその先も自分で診たい、一緒にがんばっていきたいとの思いがあった。しかし、術後障害が残った患者さんが家に帰るまでの面倒は診られず、「病気は治りました」と、急性期過ぎれば手放し、次々に流れ作業的に手術をこなしていく生活だった。

 もう一つの理由は、自分のQOLである。正直、当時、月の休日は0日であった。医師として10年目で、2人目の子供が生まれた。仕事と家族のバランスが崩れると心を通わすようないい仕事もできない。妻、子供と話したり過ごしたりする時間が、私のリフレッシュになり、仕事のモチベーション、集中力につながっているので、大事な家族と過ごす時間が欲しかった。

 

 気付くと、知らずしらずのうちに自分の目指す、全人的な医師像から離れ、大工さんのような手術職人の道に入り込んでいた。そして、こころ通わすコミュニケーションも不十分になっていた。手術漬けの生活で経験したり感じたりしたことで、新たな目標ができた気がする。

 全人的医療がしたい。

 

 そんなとき、リハビリの知識もない僕が、リハビリの教科書をかじり読んでみた。すると、リハビリテーションは、人の病気、障害だけではなく、住環境、家族環境、経済状況、生きがいなどにもアプローチしていく、まさに全人的、いやそれ以上の広い範囲を見ていく科だということを知った。外科医不足が叫ばれているが、リハビリテーション科医もかなり不足している現状がある。次に進むべきはこの道だと確信し、転科を決めた。

 

 昭和大学に決めたのは、リハビリの臨床をみんながきちんと一生懸命にやっていて、患者さんに近く、地域医療にも積極的に取り組んでいるところが大きかった。  出身大学の分け隔てなく、医局の雰囲気もよい。医局員本人の希望する仕事や職場を優先した人事を考えてくれる(珍しい?)医局だと感じている。

 いま、とても充実している。

 


 

リハビリ科に転向して -整形外科医から-

 私は医学部卒業後、大学の整形外科の医局に入局し、臨床経験を積んでまいりました。その中で、手術による治療の重要性は当然のことながら実感してきたのですが、手術後のリハビリの重要性、また手術以外の治療を必要とする患者さんが非常に多いことを目の当たりにし、疾患だけに目を向けるのではなく、障害を抱えた患者さんがよりよい生活を送れるように医師として関わっていければと思いリハビリテーション科への転科を考えるようになりました。

 そして昭和大学のリハビリテーション医学診療科に入局させて頂き、研修をさせて頂くこととなりました。当初は扱う症例の広さ、特に医師となって私がほとんど接することがなかった脳卒中などの患者さんに対する対応、内科的管理にとまどうこともありましたが、他大学出身、中途入局などということは関係なく丁寧に指導をいただき研修を積んでいくことができました。

 

 まず、大学においては、脳卒中はじめ頚髄損傷、切断、小児疾患など様々な症例を経験することができ、リハビリ医としての基礎を学ばせていただきました。また、医局のご配慮もあり大学での研修中に整形外科学会の専門医も取得することができました。その後、一般病院の回復期リハビリテーション病棟に配属となり、広く脳卒中、神経疾患、また整形外科疾患の患者さんを主治医として数多く受け持させて頂き、臨床経験を積ませていただきました。入局後、大学にて2年、回復期病棟にて1年研修をさせて頂き、症例、経験、知識など全く問題になることはなく日本リハビリテーション医学会の専門医を取得することができました。

 

 臨床での研修と並行して、私は当初より運動器系の症例に興味を持っていましたので、運動学に関する研究のテーマを与えていただき、取り組ませていただきました。教授以下諸先生方のご指導のもと、これまでに国際リハビリテーション学会、アジア太平洋リハビリテーション学会などの国際学会での発表をさせて頂き、また、AKA‐博田法、経絡テストなどの運動器系にアプローチする手技の研修もさせて頂くことができたので、運動学的分析と併せて今後の研究テーマとしていきたいと考えております。

 

 現在は、回復期リハビリの専門病院にて勤務させていただいています。急性期病院の在院日数の影響もあってか、整形疾患のなかにも早期に転院となる患者さんが増えており、病状説明、レントゲンチェック、荷重制限、装具作製など整形外科での経験を生かして診療を行う場面が増えており改めてリハビリテーション分野の広さ、深さを痛感しております。これまでは、臨床の分野を中心に携わらせていただきましたが、今後は研究にも力をいれて取り組ませていただきたいと思うようになり、両者にバランスよく取り組める進路として、大学の教育職を希望させてもらっています。教育はもちろんですが、研究、またそれを臨床に生かしていく仕事ができればと考えております。

 

 とりとめなく、私の入局から現在、また今後の希望を書かせていただきましたが、リハビリの分野は本当に範囲が広く、奥深い分野です。一般的な知識、経験を積むのはもちろん重要ですが、転科を考えている方々にとっては必ず元の診療科での知識、経験が生かされる分野だと思います。実際私は経験しております。少しでもリハビリテーションに興味をお持ちの方は、気軽に当医局にご連絡いただければ、また一緒に働くことができればと思っております。

 


 

リハビリ科に転向して -内科医から-

 リハビリ科に転科して 私は平成10年卒の女医です。

 卒後2年間内科研修をした後、内科(内分泌代謝科)に入局しました。

 

 日常診療では糖尿病の患者さんを診ることが多い科でしたが、合併症により下肢を切断したり、脳梗塞になったりする方々を診ているうちに徐々にその後遺症のほうに興味を持つようになりました。

 

 そして、平成16年の春よりこちらの医局にうつり、お世話になっております。転科当初は、血液検査などのDATAをもとに診療を行う内科との違いに戸惑いましたが患者様の身体所見をもとに患者様の生活そのものをサポートしていくリハ医という仕事に非常に魅力を感じております。また、週一回在宅診療のバイトに行っており、そこでも内科医とリハ医の両方の経験が役に立っていると思います。

 

 また、入局後に結婚、出産(×2人)と続いたときも、当直や勤務体制にもご配慮いただき、なんとか常勤での勤務をさせていただいております。現在もどちらかというと育児におわれる日々を送っておりますが、学会発表をどうにか終え、専門医を近年中に取得する予定です。

 

 新卒の方だけではなく、私のような転科を検討されている方も非常に温かく受け入れていただける医局だと思います。是非、ご見学にいらしてください。