

毒物学講座の吉田です。
この大学に赴任してきてすでに25年になります。この毒物学教室という耳慣れない名称は、この国の薬学部や薬科大学の中で、この昭和大学薬学部に初めて開設された講座です。昨今の薬毒物や乱用薬物をめぐるこの国の社会状況を考えると、この名称をつけた初代の先生の炯眼に敬服致します。
当教室では、現在乱用薬物の分析をはじめ、その作用に関する研究を行っています。加えて、種々の薬毒物の生体に及ぼす影響を酸化的ストレスとして捉え、ストレス応答としての各種の酵素やサイトカイン類の変化(ノックアウトマウスなどを用いて)に焦点をあてています。
さらに、ガマ毒でかつ生薬でもあるセンソ成分の白血病細胞の分化やアポトーシス、その成分とヒト血清中に存在する類似成分の検索とその生理作用、催奇形性物質の細胞分化に及ぼす作用機構、薬物による肝臓中のシトクロムP450酵素の誘導機構などに関して研究を行っています。
いずれにせよ、薬毒物の毒作用などを遺伝子レベルで語れることを目標にしています。