
水温について
55℃とした理由

水温を55℃とした理由は、カプセルを溶かすためです。日本薬局方でカプセルは、水50mLを加え37℃±2℃に保ちながらしばしば振り動かすとき、10分以内に溶けると規定されています。
しかし、実務上37℃の温度を保持することは困難です。そこで、10分間放置しても37℃以下にならない最低温度が55℃でしたので、簡易懸濁法においては、55℃の温湯を使用します。
55℃の温湯の作り方

ナースステーション
55℃の温湯を用意するのが面倒、ということがありますが、厳密に55℃である必要はありません。ポットのお湯と水道水を2:1で混ぜると約55℃になります。多くの施設でナースステーションの蛇口の水を一番熱くすると約55℃になります。また、60℃設定の電気ポットを利用する施設も多くなってきています。冷めてすぐ55℃になります。
55℃での薬の安定性
インタビューフォームの調査より、55℃で安定性に問題のある薬品は、簡易懸濁法には適しません。
経管投与ハンドブックでは原薬が10℃以下で不安定な場合は簡易懸濁法不適としています。
(シクロフォスファミド、カリジノゲナーゼなど)
崩壊懸濁時間
短時間で崩壊懸濁する薬品も多いのですが、簡易懸濁法では確実に崩壊懸濁させるために崩壊懸濁時間を10分としています。そのため、温湯に入れてもすぐには投与できないため、今まで行っていた手順を看護師や介護者に少し変えてもらう必要があります。
