診療科長 主任教授

総合診療歯科学という部門を担当しています。私たちは専門診療や特殊治療を一義とするのではなく、生涯にわたって「お口の健康」をマネージメントすることを最大の目的としています。増齢とともに多くの患者さんを悩ますむし歯や歯周病は生活習慣病であり、生活習慣の変化が口腔内環境に変化をもたらし、口腔内環境の変化が疾患発病の引き金になりますが、これらは長い期間をかけてゆっくり静かに進行します。
そこで、私たちは発病した部位の治療だけでなく、口腔内環境の変化を診察、診断することにも注意を払うとともに、患者さんの生活習慣の変化とその理由についてじっくりとうかがうようにしています。患者さんの生活習慣は種々のライフサイクルの様々なステージで制約を受けています。例えば会社(ライフサイクル)での中間管理職(ステージ)とか、家族(ライフサイクル)での学童期の子供を抱える夫婦(ステージ)などでは、生活が自分の思いの通りにならないことも多いのではないでしょうか。このような社会や家族という背景をかかえて、歪められた生活習慣を元に戻すのは容易ではありません。
私たちは患者さん一人一人のかかえる社会的背景に耳を傾けながら疾患、口腔内環境、生活習慣と向き合い、生涯をかけて患者さんとともに理想に近づけていくことがマネージメントだと考えています。どうぞ当科スタッフとともに「お口の健康」を一緒に考えてください。
- 長谷川 篤司(はせがわ とくじ)
- [趣味] 音楽(特にJazz、Fusionを好み、自分でもBassを嗜みます)
- [略歴]
- [趣味] 音楽(特にJazz、Fusionを好み、自分でもBassを嗜みます)
- 1985年3月 昭和大学歯学部 卒業
1985年9月 昭和大学歯学部保存修復学講座 助手
1991年5月 歯学博士取得 昭和大学
1991年6月~1993年3月
米国アラバマ州立大学バーミングハム校(UAB)歯学部生体材料学客員研究員
1993年4月 昭和大学歯学部保存修復学講座 講師
1993年9月 医学博士取得 昭和大学
2004年7月 昭和大学歯科病院総合診療歯科 診療科長・准教授
2011年11月 昭和大学歯学部総合診療歯科学講座 教授
- 【学会役員等】
- 日本歯科保存学会 理事
日本口腔診断学会 理事
日本歯科医療管理学会 評議員
日本総合歯科学会 理事
日本歯科医学教育学会 評議員