四重極TOF型 LC-MS/MS装置

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  1)       好中球ネトーシスの形成と炎症・動脈硬化

 最近、ネクロ―シス、アポトーシスとは異なる様々な細胞死の形態が見つかっています。好中球では、クロマチンがほどけた網状のDNAが細胞外を放出する細胞死が起こり、ネトーシスと呼ばれます。初期免疫で重要な好中球の殺菌作用には、活性酸素による細菌の破壊に加え、細胞外に広げたDNAの網で細菌を捉える仕組みもあるわけです。さらにネトーシスは初期免疫を担う一方、炎症反応を引き起こし種々の疾患の発症に関わることも指摘されています。そこで、動脈硬化症などの血管病変におけるネトーシスの役割について調べています。

 2) 細胞内脂肪滴の形成機構 

 細胞内脂肪滴は、コレステロールやトリアシルグリセロールなどの脂質を細胞内に貯留し、脂質代謝を制御する重要な細胞内小器官です。脂肪細胞、肝細胞、マクロファージをはじめ種々の細胞に普遍的に存在します。この脂肪滴は小胞体から分かれてできると考えられていますが、どのようにして作られ、どこから脂質を供給されるのかなど、詳細な形成機構はよく分かっていません。細胞内の小胞輸送、脂質輸送に関わる因子に注目し、脂質代謝制御の重要な役割を持つ脂肪滴の形成機構を解き明かそうとしています。

  3)   脂肪肝の発症と好中球

 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、日常的な飲酒なしに起こる脂肪肝様の肝障害で、日本でも患者は1000万人以上とも言われています。肝臓への脂肪の蓄積に始まり、組織炎症、線維化が進むと重篤化する可能性がありますが、そもそもの発症原因についてはまだよく分かっていません。そこでNAFLDにおける好中球の関与を調べています。

  4)   生体内酸化LDLの単離と性状解析

 動脈硬化発症要因の一つであり、急性心筋梗塞患者で増加する血中の酸化LDLの性状を解析しています。最近、ヒト血漿酸化LDLの分離に成功し、LC-MS/MS分析法を利用して変性構造の特徴を調べた結果、ヒト血中の酸化LDLが従来想定されていたものとは大きく異なり、酸化HDLと相互作用した変性LDLの状態であることを明らかにしました。リポタンパク質の酸化変性におけるHDLの役割を調べています。 
                                                 

ネトーシスによる好中球からのDNA放出

細胞内脂肪滴
赤い色素で染めたのが脂肪滴

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