昭和大学藤が丘病院 放射線技術部 技師長(課長)
安田 光慶
昭和大学保健医療学部大学院保健医療学研究科 講師
藤が丘病院放射線技術部の定員は41名、隣接しているリハビリ病院放射線技術室の定員は2名で、43名のスタッフが、日々交流をもって活動しています。
43名のスタッフが、チーム一丸となって取り組んでいることがあります。
1)院内で元気よく「挨拶」をすること
2)「思いやり」をもって人と接すること
3)画像診断装置の性能を最大限に活用できる様に日々勉強すること
この3つのことを意識して、患者さんに安全で安心できる放射線検査・治療を行っています。
昭和大学藤が丘病院は、昭和50年に昭和大学附属の2つ目の病院として開院しました。地域に根付いた急性期型の中核病院として医療を提供し、救急救命センターを備え、救急患者さんも多く受け入れています。
私達、診療放射線技師の業務について一例を挙げると、血管撮影装置を用いて、心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞・脳出血)などの急性期疾患に対し血管内治療等の支援を行っています。
放射線治療では、IMRT、IGRTなどの高精度放射線治療が行われています。また、ブレストセンターに設置されている乳房撮影装置では、マンモグラフィー撮影の他にマンモトームも実施しております。乳房撮影は、女性の診療放射線技師だけが行っていることから、女性技師単独の活躍の場でもあります。
特徴としては、センター内で診察から超音波、乳腺X線撮影の各種検査、細胞診等を一つのブースで完結できることにあります。この結果、他人の目に触れずに診療を済ますことができ、「プライバシーが守られる」と好評を得ています。乳腺X線撮影は、女性の診療放射線技師だけが行っていることから、女性技師単独の活躍の場でもあります。
リハビリテーション病院は、回復期を中心とした医療に対応した病院です。スポーツ整形外科に力を入れており、スポーツ健康外来で診療が行われ、特有の機能位X線検査を多く行っています。その得られた画像を基にして計測を行い筋肉強化のリハビリプログラムが計画されます。画像情報は、計画に重要な役割を果たしており、診療放射線技師には高いレベルの専門性が要求されます。更に、スポーツ運動科学研究所では、医師と理学療法士、診療放射線技師、多職種がワンチームとなり、充実したリハビリプログラムを計画し、プロ野球選手やプロサッカー選手などアスリートの治療やリハビリも行われています。