- 総合周産期母子医療センター
昭和大学病院には15床の新生児集中資料室(NICU)と23床の新生児発育支援室(GCU)を有する都内有数の総合周産期母子医療センターが設置されています。また「母体救命対応型総合周産期母子医療センター(スーパー周産期センター)」として、妊娠中の母体の緊急事態に対応するために、救急救命センター、脳神経外科、循環器内科などと連携し、都内で発生した母体救命が必要な妊婦さんを積極的に受け入れています。母体救命が必要な妊婦さんの受け入れは、日本大学板橋病院(板橋区)、日赤医療センター(新宿区)、都立多摩・小児総合医療センター(府中市)と当番制で対応しています。
近年、早産低出生体重児の救命率が改善するにつれ、その長期予後の重要性は増すばかりです。昭和大学病院総合周産期母子医療センターでは早産低出生体重児の長期予後まで考えた質の高い新生児医療を目指しています。
- 歴史ある早産低出生体重児に対する栄養研究
昭和大学小児科では「早産児に対する栄養管理」や「母乳栄養」など新生児栄養に関連する多くの先進的な研究活動を積極的に行ってきました。近年は極低出生体重児(出生体重が1,500g未満の児)に使用する母乳強化パウダー(HMS-1やHMS-2)の開発、Early aggressive nutritionの推進など、新生児栄養の分野において我が国の新生児医療をけん引する役割を担っています。また、昭和大学病院NICUには我が国では珍しく、母乳成分を分析する機器が備わっており、個々の児に対してに質の高い栄養管理を行っています。 - 日本初! PEA PODを導入した施設
- 昭和大学病院では2018年4月に日本で初めて体組成評価のための新しい機器【PEA POD】がNICUに導入されました。PEA PODは1kg-8kgの乳児を対象に、被爆なくベッドサイドで体組成を繰り返し評価できる優れた機器です。「体組成」は胎児期や生後早期の影響をうけて大きく変化し、最近未熟児ではそれが将来の成長や代謝合併症のリスクのみならず、将来の神経学的予後とも関係していることが示唆されています。昭和大学小児科では成長の質も考慮した栄養管理を模索するため、これらを考慮した診療・研究を積極的に行っています。
- 日本肥満学会、日本内分泌学会の認定施設
昭和大学小児科は日本肥満学会や日本内分泌学会の認定施設に指定されており、これらの専門医を取得するための研修を行うことができます。また、小児科研究室では脂肪細胞を用いた基礎実験を行うなど、低出生体重児における将来のメタボリックシンドロームとも関連して、肥満症、脂質代謝異常、糖尿病や高血圧などに関する診療・研究に力を入れています。
昭和大学DOHaD班
病気になりにくい体質獲得を目指して Developmental Origins of Health and Disease (DOHaD)
TEL.03-3785-8565
〒142-8666 東京都品川区旗の台1-5-8 昭和大学小児科医局