昭和大学病院にPEA PODが届きました

 2018年4月11日(水)、PEA PODが昭和大学病院NICUに届きました。PEA PODは以前の記事でも紹介したことがありますが、乳幼児の体組成を被爆なくかなり正確に測定することができる新しい医療用機器です。このたび日本で初めて昭和大学病院NICUに納品されました。これまで昭和大学病院では、乳幼児期の体組成評価にDEXA(二重X線吸収法)などを用いて行っていました。しかし、検査室まで搬送して行う検査で微量ながら被爆も伴うため、未熟児の診療の中で繰り返し評価することは現実的ではありませんでした。PEA PODで体組成を評価することができる対象は1kg-8kgで、測定時間が2分+αとかなり簡便に、しかもベッドサイドで繰り返し評価できるという点で非常に優れています。DOHaDとの関連では、未熟児のNICU入院中の体組成の変化がその後の発達と関連することが報告されており、彼らの長期的な児の予後を考えるうえで、体組成は今後重要な評価項目の一つになると考えています。今後、昭和大学病院で得られた知見は、学会などで報告し新生児医療の発展に寄与できればと思っています。

 実際に届いたPEA PODの印象は、大きめの超音波検査機器といった大きさで、かなりの精密機械です。測定場所の状況に合わせた調整を行い、4月13日(金)に初の測定を経験しました。慣れるまでは少し時間がかかりそうですが、今後日々の臨床や今後の周産期医療の発展に寄与できるよう、長期的な研究計画を立案したうえで運用していきたいと思っています。

 ご期待ください!


2018年04月15日