第53回日本周産期新生児医学会学術集会でのDOHaD関連シンポジウムを終えて
シンポジウム4「早産児の栄養管理のトピックス」
シンポジウム4 「早産児の栄養管理のトピックス」
座長:宮沢 篤生(昭和大学医学部小児科学講座)
東海林宏道(順天堂大学医学部小児科学講座)
1. 母乳バンクについて~母乳バンク運用と極低出生体重児への使用経験~
櫻井 基一郎(昭和大学江東豊洲病院新生児内科)
2. 出生後の栄養管理と電解質異常について
水本 洋(公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院小児科)
3. 極低出生体重児に対する個別強化母乳
村瀬 正彦(昭和大学医学部小児科学講座)
4. 新しいNutrition Calculatorを用いた極低出生体重児の栄養管理の実際
宮沢 篤生(昭和大学医学部小児科学講座)
5. Microbiotaと予後 久田 研(順天堂大学医学部小児科学講座)
【昭和大学小児科で行っている新生児栄養の研究について】
児の長期予後に影響を与えるNICUでの環境として、「栄養管理」は重要なファクターです。
昭和大学小児科で現在取り組んでいる臨床研究のなかで、DOHaDと関係のある新生児栄養に関する研究としては、「極低出生体重児における静脈栄養」、「母乳強化パウダーの改良(蛋白個別強化、早期強化)」、「母乳研究(母乳バンクなど)」などがあげられ多岐にわたっています。このシンポジウムでは「極低出生体重児に対する蛋白個別強化」や「母乳バンクの経験-社団法人化について-」、「栄養管理を行っていくためのNutrition
Calculatorの開発」についての発表がありました。
現在はこれに加えて、「母乳強化パウダーの早期開始についての研究」や「生後早期の栄養管理と体組成との関係(PEA PODを用いて評価)」、新生児栄養と脳の発育(MRIで評価)などが実施中または実施準備中です。