第109回東京新生児研究会 講演

中野有也先生が第109回東京新生児研究会でDOHaDに関する講演をしました。

 2004年4月8日に開催された第109回東京新生児研究会で、中野有也先生が「新生児医療に携わる医師が知っておきたいDOHaDの最新知識」と題した講演をしました。一般に早産低出生体重児の生後の理想的な成長とは、予定日に正期産児と同等の体格を有すること(子宮外発育不全を回避すること)であると考えられ、それを達成するための栄養管理が議論されてきました。この講演では早産低出生体重児の栄養管理とNICUでの成長パターン、早産低出生体重児における体組成の変化に着目し、早産低出生体重児の生後の成長は、単なる子宮外発育不全を目標とすべきではなく成長の質(体組成や成長パターン)も発育不全のない正期産児に近づけることが理想であることが確認されました。

Take Home Message
 ①早産児はSGAや子宮外発育不全(EUGR)がなくとも、将来の生活習慣病関連疾患発症リスクとなりうる。
 ②単なる子宮外発育不全(EUGR)の回避を目標とするのではなく、成長の質を正期産AGA児に近づける努力  が必要である


2014年04月08日