学会発表 第62回日本新生児成育医学会学術集会

中野有也先生が第62回日本新生児成育医学会学術集会で発表しました。

第62回日本新生児成育医学会

学術集会は下記の日程で開催されました。
日程:2017年10月12日(木)~14日(土)
会場:ソニックシティ
学術集会長:側島 久典 先生(埼玉医科大学総合医療センター新生児部門)


一般演題(口演) フォローアップ3
10月14日(土):9:00~10:00
題名:極低出生体重児の超長期予後 ~フォローアップ施設を中心とした後ろ向き研究~
発表者:中野有也、板橋家頭夫、九島令子、吉田丈俊

(コメント)
 本検討から極低出生体重児(1,500g未満で出生)では、成人期に血圧や腎機能低下の指標であるシスタチンCが有意に高く、尿蛋白陽性例も多い傾向があることわかり、慢性腎臓病のリスクが高いことが示唆されました。慢性腎臓病ではいったん失われた腎機能を改善させることは困難です。終末期は腎透析が必要となるため、早期発見早期介入が必要な病気です。しかし、病初期は無症状で検査をしなければ早期に発見することはできません。
 今回の検討や過去の報告を踏まえると、特に出生体重が小さい児(1,000g未満)はハイリスクで、症例にもよりますが思春期以降に発症していく例が多いようです。学校検尿では見つけられない例もあり、実際に今回の研究参加ではじめて病気が見つかった人もいましたから、ハイリスク児を早期に拾い上げるためのガイドライン(検査指針)が今後必要となってくるでしょう。

発表内容の抄録は下記をご覧ください。

 

本研究は下記の研究と関連した発表です。

 


2017年10月16日