(答え)いまだ議論はありますが、少なくとも特定の疾病には罹患しやすいようです。
低出生体重児における将来の疾病リスクは、子宮内発育不全が原因の場合でも早産が原因の場合でも同じように生じるのかという問題は現在も議論がなされています。
現在までの見解としては、子宮内発育不全がない早産児でも特定の疾病(例えば高血圧や慢性腎疾患など)のリスクは上昇するようです。例えば、未熟性の高い児ほど血圧上昇が重症となりやすいとの報告もあります。早産児は子宮内発育不全とは無関係に、インスリン抵抗性が生じやすいとの報告がありますが、それには否定的な意見もあります。早産児は少なくとも生後早期は、筋肉量の減少や体脂肪率の増加などが生じることがわかっており、これらの疾病リスクとの関連が考えられていますが詳細はわかっていません。