研究責任者:板橋 家頭夫
研究担当者:宮沢 篤生
研究費:日本学術振興会科学研究費 基盤C
概要:極低出生体重児における栄養管理の基本は、生後早期からの積極的な栄養摂取により子宮外発育不全を回避し将来の神経学的予後を改善させようとするものです。そのためには生後早期から静脈栄養を併用し、経腸栄養では母乳栄養を基本として母乳強化パウダーを使用するのが一般的です。ただ、現在の我が国における母乳強化パウダー開始時期は、副作用など考慮し諸外国と比較して遅い傾向があります。そのことが生後早期の栄養摂取量を減少させてしまうため、これが児の成長に悪影響を与えている可能性があります。静脈栄養の中止時期に母乳強化パウダーの使用が十分でないと、その時期の栄養摂取量が不十分となるからです。本検討では、母乳強化パウダーをより早期から開始することで得られる効果を検証し、副作用などが増えないことを確認するための試験です。
(研究協力者募集)
昭和大学病院NICUに入院する極低出生体重児が対象候補者となります。